「レッツノートをUSB-Cで充電しようとしたのに反応がない…」
「Type-Cポートに挿したけど充電ランプがつかない!」
そんなトラブルに直面して、困っていませんか?
最近では、スマホやタブレットと同じようにUSB-Cケーブル1本でパソコンも充電できるのが当たり前になってきました。
ですが、レッツノートはモデルや設定によってUSB-C充電に制限がある場合があり、うまくいかないケースも多いのです。
この記事では、
- USB-Cでレッツノートが充電できない主な原因
- 初心者でもできる対処法やリセット方法
- おすすめの充電器・ケーブル選びのポイント
などを、わかりやすく丁寧に解説します。
記事を読み終える頃には、あなたのレッツノートがUSB-Cでしっかり充電できる状態に近づくはずです。
レッツノートがUSB Type-Cで充電できない理由
USB Type-Cに対応していないモデルだから(USB PD)
レッツノートがUSB Type-Cで充電できない最大の理由は、そもそも本体がUSB PD(Power Delivery)に対応していないからです。
近年のレッツノートにはUSB Type-Cポートが搭載されているモデルもありますが、全てのUSB-Cポートが充電に使えるわけではありません。
中にはデータ通信専用ポートや、映像出力のみに対応したポートも存在します。つまり、見た目が同じでも機能が異なるのです。
たとえば、USB-CポートがあるのにACアダプターでしか充電できないモデルは、このパターンに該当します。
まず確認すべきは、自分のレッツノートがUSB PDに対応しているかどうか。
公式サイトや取扱説明書でモデル名を調べて、USB-C経由での充電に対応しているかを確認しましょう。
USB Type-Cケーブルや充電器が対応していないから
本体がUSB PDに対応していても、使っているケーブルや充電器が非対応なら充電はできません。
USB Type-Cと一口に言っても、充電用・通信専用・映像出力対応など、用途によって仕様が異なります。
特に、安価なケーブルやノーブランドの充電器では、電力供給が不十分な場合があります。
レッツノートのようなノートパソコンは、少なくとも30W〜60W以上の出力が必要になることが多く、スマートフォン用の充電器では足りません。
「USB PD対応」「高出力(例:65W)」と明記された正規品の充電器とケーブルを選ぶことが大切です。
見た目だけで判断せず、仕様をしっかり確認しましょう。
USB給電が制限されているから
USB給電が特定の条件下でしか動作しない仕様のレッツノートも存在します。
例えば、
- 電源オフ時には給電できない
- 特定のUSB-Cポートしか使えない
- BIOSの設定でUSB給電が無効になっている
などがよくあるパターンです。
実際、「昨日まで充電できていたのに今日はできない」という声の中には、BIOSのアップデートや設定変更が原因だった例もあります。
USB給電の動作条件をマニュアルや公式ページで確認することが解決の第一歩です。
特にBIOS関連の設定変更やリセットも、状況によっては有効です。
故障しているから
上記のいずれにも該当しない場合、本体や周辺機器の故障が疑われます。
USB-C端子は抜き差しの頻度が多いと物理的に劣化しやすく、接触不良や基板の損傷が原因で充電できなくなることがあります。
また、ケーブルや充電器側が故障している可能性も見逃せません。
次のような切り分けを試してみましょう:
- 他のUSB PD対応機器で同じ充電器を使ってみる
- 別のケーブルに変えてみる
- 本体の他のポートを試す
それでも改善しない場合は、修理やサポート相談を検討すべきです。
USB Type-Cが急に機能しなくなった場合の対処法
パソコンの電源を切る
USB Type-Cポートが突然使えなくなったときは、まずパソコンの電源を完全に切ることが第一歩です。
パソコンは長時間稼働させたりスリープを繰り返したりすることで、内部で一時的な誤作動や充電制御のエラーが起きることがあります。
たとえば、USB-Cポートが熱を持っていたり、うまく給電されなかったりするのも、一時的な制御ミスが原因のことが多いです。
このようなときは、まず「シャットダウン(完全終了)」をしてみましょう。
再起動ではなく完全に電源をオフにすることで、ハードウェアのリセットがかかることがあります。
簡単な手順ですが、意外と効果のある対処法です。
バッテリーを取り外す
次に行うべきは、レッツノートのバッテリーを取り外すことです。
USB-C関連の不具合は、内部に残った電気(帯電)が原因になっているケースもあります。これを解消するためには、一度電源供給を完全に断つ必要があります。
バッテリーを外すことで、パソコン内に残っている電気を逃し、USB-Cポートに関する誤動作や電源制御のバグをリセットする効果が期待できます。
たとえば、USBハブを使っていて充電できなくなった場合にも、この方法で改善することがあります。
取り外し方法は、モデルにより異なりますが、必ず電源が切れている状態で作業しましょう。
電源スイッチを数回押す
バッテリーを外した後は、電源スイッチを数回押して、内部に残った電気を完全に放電させましょう。
これは「放電リセット」と呼ばれる方法で、精密機器のトラブル時によく使われる基本的なテクニックです。
電源ボタンを5秒間長押ししたり、数回カチカチと押したりすることで、帯電を完全に抜くことができます。
実際にこの操作でUSB-Cポートの機能が復活した例は多く、簡単ながら非常に有効です。
見落とされがちですが、効果の高いステップなので必ず実施しましょう。
バッテリーを再度接続して電源をつける
最後に、バッテリーを戻し、電源を入れてUSB-Cが復活しているか確認します。
ここまでの工程で、内部の電気的な不具合や一時的な制御エラーはリセットされている状態です。
パソコンの電源を入れた後、USB-Cケーブルや充電器を接続して、充電や通信が正常に行えるかを確認しましょう。
もしこの操作で元通りに使えるようになっていれば、一時的なトラブルであった可能性が高く、修理や交換は不要です。
万が一改善しない場合は、ケーブルや充電器の不良、本体の故障の可能性も視野に入れて、別の対処が必要になります。
レッツノートをUSB-Cで充電するためのおすすめ充電器・ケーブル
充電器(USB PD 100W/5A)
レッツノートをUSB-Cで安定して充電するには、USB PD規格に対応した「100W・5A出力」の充電器がおすすめです。
理由は、ノートパソコンはスマホと違って高出力の電力供給が必要になるためです。レッツノートの中には、65W以上の電力を要求するモデルもあり、30Wや45Wの充電器ではパワー不足になることがあります。
たとえば、「Anker」「Nekteck」「Baseus」などの有名ブランドでは、100W出力対応かつPSE認証済みの高品質PD充電器が販売されています。
こういった製品は温度管理や過電流保護機能も搭載されており、安全性が高いのが特長です。
選ぶポイントは「USB PD対応」「最大出力100W以上」「急速充電対応」であること。
ノートPCだけでなく、スマホやタブレットの充電もできるため、1台持っておくと非常に便利です。
ケーブル(USB PD 100W/5A)
充電器とセットで重要なのが「100W・5A対応のUSB-Cケーブル」です。
どんなに高性能な充電器を使っても、ケーブルが電力に対応していなければ十分な給電ができません。
特に100円ショップなどで販売されている安価なUSB-Cケーブルは、電力供給が15W〜30W程度に制限されているものも多く、レッツノートでは充電できないことがほとんどです。
おすすめは、「USB-IF認証取得済み」で「100W(20V5A)対応」と明記されたケーブルです。
たとえば「UGREEN」「Anker」「Belkin」などから、耐久性・高出力・データ転送にも対応したケーブルが販売されています。
見た目は同じでも、中身の性能が全く違うのがUSB-Cケーブル。
充電用には必ず「PD100W対応」の記載があるものを選びましょう。
長さは1〜1.5m程度がおすすめで、取り回しもしやすくノートPC利用に最適です。
まとめ
レッツノートがUSB-Cで充電できない原因は、大きく4つに分けられます。
- 本体がUSB PDに対応していないモデルであること
- 充電器やケーブルがPD非対応または出力不足であること
- USB給電の制限(設定や条件)によるもの
- 本体や周辺機器の故障
これらを1つずつ確認・対処することで、多くの場合は問題を解消できます。
また、USB-Cが急に機能しなくなった場合は、
- 電源オフ → バッテリー取り外し → 電源スイッチ数回押し → 再起動
という手順を試すことで、不具合がリセットされることも多いです。
さらに、USB-C充電を快適に使うには、100W出力に対応したPD充電器と高品質なケーブルの使用が必須です。
見た目が同じでも性能に差があるので、信頼できるメーカー品を選ぶことが大切です。