パソコンを購入する際に「オフィス付き」の中古パソコンが驚くほど安いことに気づいたことはありませんか？新品のパソコンに比べて価格が大幅に抑えられているため、魅力的に感じる人も多いでしょう。しかし、なぜこんなに安いのか気になる方もいるはずです。本記事では、その理由について詳しく解説します。
中古パソコンのオフィス付きが安い理由
廉価版だから
中古パソコンに付属するオフィスソフトは、廉価版の可能性が高いため、価格が安く設定されています。
廉価版のオフィスソフトには「LibreOffice」や「WPS Office」など、Microsoft以外のオフィスソフトが含まれていることが多いです。これらのソフトは無料または低価格で提供されており、Microsoft Officeと比べて導入コストが抑えられるため、中古パソコンの価格も安くなるのです。
例えば、新品のパソコンには「Microsoft Office Home & Business」などが搭載されていることが一般的ですが、中古パソコンには無料のLibreOfficeがプリインストールされているケースが多いです。LibreOfficeはWordやExcelに相当するソフトを備えていますが、完全な互換性は保証されていません。
中古パソコンのオフィス付きが安い理由の一つは、付属するオフィスソフトがMicrosoft Officeではなく、LibreOfficeやWPS Officeなどの廉価版ソフトであるためです。基本的な文書作成ができれば問題ないという方には、コストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。
非正規品だから
中古パソコンに付属するオフィスソフトの中には、非正規品が含まれていることがあり、そのため価格が異常に安く設定されているケースがあります。
非正規品とは、正式なライセンスを持たずにインストールされたオフィスソフトのことを指します。こうしたソフトは、正規の販売ルートを通っていないため、格安で提供されることがありますが、Microsoftのサポートを受けられないなどのリスクがあります。
一部の業者は、企業向けのボリュームライセンスを違法に転売したり、ライセンスキーを使い回したりしていることがあります。その結果、パソコンを購入してしばらくするとオフィスが使えなくなるケースも報告されています。
中古パソコンのオフィス付きが異常に安い場合、非正規品の可能性を疑うべきです。安心して長く使いたい場合は、正規のライセンスが付属しているかどうかを確認することが大切です。
購入時に正規品か確認する方法
Officeの種類を確認する
中古パソコンに付属するOfficeの種類を確認し、用途に合ったものを選ぶことが大切です。種類によって利用条件が異なり、使えなくなるリスクを回避するためにも、事前にチェックしましょう。
Microsoft Officeには複数の種類があり、大きく分けると「永続ライセンス版」と「サブスクリプション版（Microsoft 365）」があります。また、法人向けのボリュームライセンス版も存在し、中古市場で出回ることがあります。特にボリュームライセンス版は、企業向けに一括購入されたものであり、個人利用ではライセンス違反になる可能性があります。
例えば、「Office 2019 Home & Business」は一度購入すればずっと使える永続ライセンス版ですが、「Microsoft 365」は月額または年額のサブスクリプション型で、更新しないと使用できなくなります。また、「Office Professional Plus」は企業向けのボリュームライセンス版であり、個人が使用すると正規のライセンスではない場合があります。
中古パソコンを購入する際は、付属するOfficeの種類を必ず確認し、自分の用途に合ったライセンスかどうかを見極めることが重要です。不明な場合は販売店に問い合わせ、プロダクトキーの有無も併せてチェックしましょう。
価格が異常に安くないか
中古パソコンに付属するOfficeの価格が異常に安い場合は要注意です。不正ライセンスや海賊版の可能性があり、正規のサポートが受けられないだけでなく、使用不能になるリスクもあります。
Officeは正規版であれば一定の価格が設定されており、市場価格を大幅に下回る製品は不正な手段で取得された可能性があります。特に、中古パソコンに「Office付き」と記載されていても、極端に安い場合は、違法コピーや無効なライセンスである可能性があります。
例えば、正規のOffice Home & Businessは新品で約3万円前後するのに対し、中古パソコンに「Office付き」として1万円以下で販売されているケースがあります。こうした場合、ライセンス認証が不可能だったり、後から使用できなくなるリスクが高いです。また、「永続ライセンス付き」と記載されていても、実際には短期間で無効化されるものも存在します。
異常に安いOffice付き中古パソコンは、ライセンスに問題がある可能性が高いため、慎重に選びましょう。適正な価格帯で販売されているかを確認し、信頼できる販売店から購入することが重要です。
ライセンス認証されているか
中古パソコンのOfficeが適切にライセンス認証されているかを確認することが重要です。未認証のOfficeは使用できなくなる可能性があり、正規ライセンスであることを保証するためにも事前にチェックしましょう。
ライセンス認証はMicrosoftのサーバーと連携して行われ、正規のプロダクトキーが登録されている必要があります。未認証のOfficeは一時的に使用できても、後で無効化される可能性があるため注意が必要です。また、販売業者が一時的に認証した状態で販売し、後からライセンスが取り消されるケースも報告されています。
例えば、「ライセンス認証済み」と記載されている中古パソコンでも、実際にはボリュームライセンスを使用しており、Microsoftによって後から無効化されるケースがあります。また、「プロダクトキー付き」と記載されていても、そのキーがすでに別のPCで使用されていると、新しいPCでは認証できない場合があります。
中古パソコンを購入する際は、Officeが適切にライセンス認証されているかを確認し、正規のプロダクトキーが付属しているかをチェックしましょう。また、Microsoftの公式サイトでライセンス状況を確認する方法もあるので、購入後すぐに確認することをおすすめします。
非正規品オフィスのリスク
ライセンス違反になる
中古パソコンに付属するオフィスソフトの中には、ライセンス違反のものが含まれている可能性があります。
正規のオフィスソフトは、個人向け・法人向け・ボリュームライセンスなどの異なる契約形態があります。しかし、非正規品のオフィスは、例えば企業向けのボリュームライセンス版を個人向けに転売するなど、本来の使用条件を無視した形で販売されるケースがあります。
例えば、企業が大量購入したオフィスソフトのライセンスを一部抜き出して転売する行為は、マイクロソフトの利用規約に違反します。その結果、使用者も意図せず違反行為に加担することになります。
非正規品のオフィスを使用すると、意図せずライセンス違反となり、ソフトの使用停止や法的措置を受ける可能性があります。
セキュリティリスクがある
非正規品のオフィスソフトを使用すると、セキュリティ面で大きなリスクを抱えることになります。
正規のオフィスソフトは、常に最新のセキュリティパッチが適用され、ウイルスやマルウェアからの保護が強化されています。しかし、非正規品のオフィスは、これらの更新が正しく受けられず、脆弱性が放置されることが多くなります。
例えば、古いバージョンのオフィスを使用し続けた結果、サイバー攻撃の標的となり、個人情報や企業機密が漏洩したケースが報告されています。特に企業で使用する場合、情報漏洩による損害は計り知れません。
非正規品のオフィスはセキュリティリスクを高めるため、安全性を考慮すると正規品の使用が必須です。
突然使えなくなる可能性がある
非正規品のオフィスソフトは、ある日突然使用できなくなるリスクがあります。
マイクロソフトは定期的にライセンス認証をチェックし、違反が見つかった場合はソフトの使用を停止する措置を取ります。また、インターネットに接続した際に不正なライセンスが検出されると、自動的に機能制限がかかることもあります。
実際に、非正規品のオフィスを使用していたユーザーが、ある日ソフトを開いた際に「ライセンス認証エラー」が表示され、作業ができなくなったというケースが報告されています。特にビジネスで使用していた場合、業務がストップする深刻な事態につながります。
非正規品のオフィスは、突然使えなくなる可能性があるため、長期的に見れば正規品を購入する方が安心です。
おすすめの中古パソコン専門店
中古パソコンを購入する際に重要なのは、正規のOfficeソフトが付属しているかどうかです。特に、個人売買や一般的な中古品販売サイトでは非正規品が混ざるリスクがあるため、専門店を利用するのが安全です。
Qualit（クオリット）
Qualitは企業向けのリースアップ品を中心に取り扱う専門店で、品質の高い中古パソコンを提供しています。この店舗では、ビジネス用途に適したハイスペックなPCも多く、厳格な整備・クリーニングが行われています。
特に、企業が利用していたPCは耐久性に優れたモデルが多く、長期間安定して使用できるのが特徴です。Qualitでは、すべてのPCに対して詳細な検査が行われており、バッテリーやストレージの状態までしっかり確認されます。また、保証サービスも充実しており、万が一の故障時でも安心です。Office付きのモデルも豊富で、正規ライセンスを取得したもののみが販売されているため、非正規品の心配がありません。ビジネスシーンで使うPCを探している方には、最適な店舗です。
PC next（ピーシーネクスト）
PC nextは、幅広い価格帯の中古パソコンを取り扱う専門店であり、コストパフォーマンスの高い商品を提供しています。この店舗の特徴は、クリーニング・整備の徹底にあります。購入後すぐに快適に使用できるよう、内部のホコリ除去や動作確認が細かく行われています。
また、PC nextではビジネス向けだけでなく、一般家庭や学生向けのPCも多く取り揃えられているため、用途に応じたモデルを選ぶことが可能です。Office付きのPCについても、正規のライセンスを持つもののみが販売されており、違法ソフトが含まれる心配はありません。さらに、店舗独自の保証制度があるため、初めて中古PCを購入する方でも安心して利用できます。
パソコン市場
パソコン市場は、実店舗も展開している中古パソコン専門店であり、直接商品を確認しながら購入できるのが大きな魅力です。中古パソコンの購入に不安を感じる方にとって、実際に状態をチェックしながら購入できることは非常に安心感があります。パソコン市場では、初心者向けのサポート体制も充実しており、購入後の設定やトラブル対応なども丁寧にサポートしてくれます。また、販売されている中古PCは動作確認が徹底されており、特にOffice付きのPCは正規ライセンスが確認されたものだけが販売されています。そのため、非正規ソフトによるリスクを心配する必要がありません。長めの保証期間が設けられているため、万が一の故障時でも安心です。中古PCの購入に不慣れな方や、直接手に取って選びたい方にはおすすめの店舗です。
まとめ
中古パソコンにOfficeが付属していても安い理由は、ライセンス形態やリースアップ品の流通にあります。ただし、非正規品のリスクを避けるためには、信頼できる専門店での購入が重要です。
特に、「Qualit」「PC next」「パソコン市場」などの専門店は、正規のOfficeライセンスを取り扱い、品質や保証の面でも優れているため、安心して購入できます。予算や用途に応じて、最適な店舗を選びましょう。
