「JEMTC(ジェムテク)のパソコン有償譲渡会って怪しい?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。実際に、即売会や販売会といわず「有償譲渡会」と呼ぶ理由や、提示される値段が本当に妥当なのか、不安を抱く声が多く見られます。
さらに「どういう団体なのか?」「怪しい団体なのでは?」といった疑問もネット上で散見されます。加えて、提供されるパソコンの程度や品質についても、購入前に気になるポイントです。
この記事では、そうした疑問を整理しつつ、実際の評判やメリット・デメリットを解説し、安心して中古パソコンを選ぶための参考情報をお届けします。
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パソコン有償譲渡会とは

パソコン有償譲渡会とは、不要になったパソコンを処分するのではなく、一定の料金を支払うことで市民に譲渡する仕組みのイベントです。新品のように購入するのではなく、あくまで「譲渡」という形式を取るため、値段は比較的安く設定されています。
この仕組みは、主に自治体や公益法人が主催しており、使われなくなったパソコンを再整備して再利用を促す狙いがあります。リサイクル活動の一環ともいえ、環境にもやさしい取り組みとされています。
ただし「譲渡」とはいえ実際は料金を支払う必要があり、性能や保証の面で中古パソコン専門店とは違いがある点に注意が必要です。安さにつられて参加しても、想像以上に古いモデルであることが多いため、利用目的を明確にしてから選ぶことが大切です。
結論として、有償譲渡会は安くパソコンを手に入れる方法の一つですが、性能や保証に不安があるため、初心者や長期的に安心して使いたい人は中古パソコン専門店も検討すべきでしょう。
販売と有償譲渡の違い
一見すると「安くパソコンを買えるイベント」と思いがちな有償譲渡会ですが、実際には「販売」と「有償譲渡」は意味が異なります。販売は企業が商品を売り、購入者に所有権を渡すことを指しますが、有償譲渡は不要となったものを一定の料金を払って引き受けてもらう行為です。
つまり、有償譲渡では商品価値よりも「処分費用の一部を負担してもらう」という意味合いが強く、保証や品質が販売品ほど整っていない場合が多いです。
例えば中古パソコンショップで買う場合、動作確認や初期設定、一定期間の保証が付いているのが一般的です。しかし有償譲渡会では「動けばOK」というケースもあり、OSやOfficeソフトが付属していないことも少なくありません。
結論として、安さを重視するなら有償譲渡会でも構いませんが、安心して使いたいなら中古パソコン専門店で「販売」として購入した方が満足度は高いでしょう。
官公庁払下げパソコンとは?

有償譲渡会でよく扱われるのが官公庁払下げパソコンです。これは、官庁や自治体、学校などで数年間使用されたパソコンをリース契約終了後に払い下げたものを指します。
官公庁で使われるパソコンは、もともと信頼性の高いメーカー製が多く、定期的に点検されている点が特徴です。しかしリース満了後に払い下げられるタイミングでは、すでに発売から5年以上経過しているケースが多く、性能面では最新パソコンに劣ります。
例えば、古い世代のCPU(処理装置)や少ないメモリ(作業領域)しか搭載されていないことがあり、最新のWindowsアップデートに対応しづらい場合もあります。またバッテリーも劣化しているため、持ち運びには不向きです。
結論として、官公庁払下げパソコンは「安く入手できる反面、古さと性能の限界がある中古PC」です。ネット閲覧や簡単な事務作業には使えますが、長く安心して使いたいなら保証付きの中古パソコン専門店で選ぶ方が賢明です。
パソコン有償譲渡会を開催するJEMTC(ジェムテク)とは
JEMTC(ジェムテク)とは、正式名称を「一般社団法人日本電子機器補修協会」といい、各地でパソコン有償譲渡会を開催している団体です。表向きの活動目的は「リユースを通じて資源を有効活用すること」であり、官公庁や企業から払い下げられたパソコンを整備し、一般の人に安く譲渡しています。
特徴的なのは「販売」ではなく「有償譲渡」という仕組みを採用している点で、これは中古パソコンショップとは異なるものです。そのため保証やサポートは限定的で、購入後のトラブル対応に不安が残るという声もあります。
JEMTCは全国的にイベントを開催しており、地方の新聞広告やチラシでもよく見かけます。安くパソコンを手に入れられると期待して参加する人が多い一方で、「思ったより古い」「ソフトが入っていない」といった口コミも少なくありません。
結論として、JEMTCはリユース活動を行う団体ではありますが、実際の譲渡品は古いものが多く、サポート面に不安が残るため、利用を検討する際は事前に情報をしっかり確認することが大切です。
JEMTC(ジェムテク)は怪しい?やばい?反社?中国人?
JEMTCについてインターネットで調べると「怪しい」「やばい」「反社なのでは?」「中国人の団体?」といった不安なキーワードが出てきます。これは、多くの人が実際に有償譲渡会でパソコンを受け取った際に「思ったより性能が低い」「保証が短い」などと感じたため、ネガティブな評判につながっているものです。
しかし実際には、JEMTCは日本国内で登記されている一般社団法人であり、反社会的勢力や中国企業と直接的なつながりが確認されているわけではありません。疑惑の多くは「サービス内容が分かりにくい」「イベント広告が誤解を招きやすい」といった運営姿勢から来ています。
例えば「最新パソコンが安く手に入る」と誤解して参加した人が、数世代前の古いモデルを渡されると「だまされた」と感じるのも無理はありません。さらに、サポートや保証が専門店に比べて弱いことも不信感を強める原因です。
結論として、JEMTCは怪しい団体ではなく合法的に活動していますが、「安い代わりに古いパソコン」という実態を知らずに利用すると不満につながります。信頼性を重視するなら、中古パソコン専門店の方が安心でしょう。
パソコン有償譲渡会の評判・口コミ
パソコン有償譲渡会は、全国で開催されており、参加者からさまざまな口コミが寄せられています。中には「安くパソコンを手に入れられて良かった」という声もありますが、一方で「古すぎて使いにくい」「説明が不十分だった」という不満も見られます。つまり、評価は良い面と悪い面の両方が存在し、利用者の目的や期待値によって感じ方が大きく変わるイベントです。ここでは実際の評判を良い口コミと悪い口コミに分けて紹介します。
パソコン有償譲渡会の良い評判・口コミ

購入後にすぐに使えて便利だった

安くてお得!

保証がついているから安心
良い口コミとして多いのは「パソコンを安く入手できた」という点です。特にネット閲覧や書類作成など軽い作業が中心の人にとっては、数千円〜1万円程度でパソコンを入手できるのは魅力的です。
また「官公庁で使われていたため信頼できるメーカー製が多い」「最低限の動作確認がされている」という安心感も評価されています。さらに「自治体が関わっているため詐欺ではないと分かりやすい」という声もあり、初めて中古パソコンに触れる人にとって心理的ハードルを下げている面もあります。
結論として、インターネットや簡単な事務作業ができれば十分という人にとっては、有償譲渡会はコスパの良い方法といえるでしょう。
パソコン有償譲渡会の悪い評判・口コミ

思ったよりも古いパソコンだった

速度が遅い

性能の割に割高
一方で悪い口コミも目立ちます。特に多いのが「想像以上に古いパソコンだった」「動作が遅く、結局使い物にならなかった」という声です。パソコンの性能は数年で大きく進化するため、払い下げの時点で既に5年以上前のモデルであることも珍しくありません。
また「Officeソフトが入っていない」「保証がほとんどない」「サポートが限定的」という点も不満につながっています。さらに広告やチラシで「格安パソコンが手に入る」と期待して参加した人ほど、実際のスペックとのギャップにがっかりするケースが多いです。
結論として、パソコン有償譲渡会は安さを優先する人には向いていますが、性能や保証を求める人には不満が残ることが多く、中古パソコン専門店を利用した方が安心度は高いといえます。
パソコン有償譲渡会のメリット

パソコン有償譲渡会には、他の中古パソコン販売店にはない独自のメリットがあります。代表的なのは「3年間の長期保証」「返品制度」「Officeソフトの付属」「会場で実物を確認できること」です。これらは初心者やシニア層にとって安心感を与える要素であり、多少古いパソコンであってもリスクを減らしながら利用できる仕組みになっています。それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
3年間長期保証
有償譲渡会の大きなメリットの一つが「3年間の長期保証」です。中古パソコンショップでは通常30日〜1年程度の保証が多い中、3年間というのは非常に長い部類に入ります。
保証が長いということは、故障やトラブルがあっても一定期間は無償で修理や交換が受けられるという安心感につながります。特に初心者や高齢者にとって、保証が手厚いのは大きな魅力です。
結論として、性能に不安がある古いパソコンでも、3年間の保証があることで安心して使い続けられる点は、有償譲渡会ならではのメリットだといえるでしょう。
気に入らなければ返品ができる
有償譲渡会では「気に入らなければ返品できる」という制度があります。これは一般的な中古パソコン販売店にはあまり見られない特徴で、消費者にとって大きな安心材料です。
10日以内に申し出れば自己都合による返品も受け付けてくれます。自己都合の場合は送料の負担が必要なので事前に確認しておきましょう。
中古品は1台ごとに状態が異なるため、「思っていたより動作が遅い」「見た目の傷が気になる」と感じることもあります。返品制度があれば、こうしたリスクを避けられるため、初めて中古パソコンを買う人でも挑戦しやすくなります。
結論として、この返品制度は「試してから判断できる」安心感を与え、参加者にとってリスクを大幅に減らす仕組みとなっています。
officeソフトが付属している
有償譲渡会の魅力の一つに、WPSと呼ばれるMicrosoft Office互換ソフトが付属している点があります。Officeとは、WordやExcelなど仕事や学習に必須のソフトで、通常は数万円で購入しなければなりません。
譲渡会ではこれらのソフトを最初から利用できるよう設定してあるため、追加費用をかけずに文書作成や表計算が可能です。特に「子どもの学習用」「簡単な事務作業用」に利用したい人にとって大きなメリットといえます。
結論として、Officeソフトが付属していることで、買ってすぐに使える実用性の高さが評価されているのです。
実物を確認できる
有償譲渡会では、会場でパソコンの実物を確認できるのもメリットです。中古パソコンをネットで購入すると、写真だけでは状態が分かりにくく「届いたら傷だらけだった」ということもあります。
その点、譲渡会では直接本体を見て「画面の傷」「キーボードの使用感」「サイズや重さ」を確認できるため、納得して選びやすいのが特徴です。
結論として、現物を確かめてから選べるのは初心者や高齢者にとって安心材料であり、ネット通販では得られないメリットといえるでしょう。
パソコン有償譲渡会のデメリット

パソコン有償譲渡会には「長期保証」や「返品制度」などのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも少なくありません。特に問題となるのは「性能が低い」「外観の劣化」「バッテリーの寿命」「Microsoft Officeが付属していない」「支払い方法が限定的」という点です。これらを理解せずに参加すると、せっかく安く手に入れたパソコンが思ったより役に立たないケースもあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
パソコンの性能が低い
最大のデメリットは、譲渡されるパソコンの性能が低いことです。多くの場合、官公庁や企業で数年間使われた後に払い下げられるため、すでに発売から5年以上経過しているモデルも珍しくありません。
例えば、CPU(パソコンの頭脳部分)が古い世代で処理速度が遅かったり、メモリ(同時に作業できる容量)が少なかったりします。その結果、インターネット閲覧や簡単な文書作成はできても、動画編集やオンライン授業、ゲームなどには不向きです。
結論として、最新の性能を求める人には向かず、用途を限定して使う必要がある点が大きな欠点といえます。
外観の傷や汚れ
中古パソコンである以上、外観の傷や汚れは避けられません。有償譲渡会で提供されるPCは基本的に「動作すること」が最優先であり、見た目の綺麗さにはあまりこだわっていないことが多いです。
そのため「中古に慣れていない人」「新品同様の綺麗さを期待している人」にとっては、想像以上に使用感が強く、がっかりする可能性があります。
結論として、外観を重視する人には不向きであり、状態にこだわる場合は中古パソコン専門店でランク分けされた商品を選ぶ方が安心です。
バッテリーの劣化
もう一つ大きなデメリットは、ノートパソコンのバッテリー劣化です。リチウムイオン電池は充電と放電を繰り返すことで寿命が短くなります。官公庁や企業で数年使用されたPCの場合、すでにバッテリーが大きく劣化しているケースが多いです。
そのため、譲渡された直後から「電源コードをつながないと使えない」状態であることも珍しくありません。持ち運び用として期待していると、不便に感じる可能性があります。
結論として、外出先で長時間使いたい人には不向きであり、自宅据え置きで使う前提で検討すべきでしょう。
Microsoft Officeは付属していない
有償譲渡会では「Office互換ソフト」が付属している場合がありますが、本家のMicrosoft Office(Word・Excel・PowerPointなど)は基本的に付属していません。
互換ソフトでもある程度は同じ操作ができますが、学校や職場で配布される資料はMicrosoft Office形式で作られていることが多いため、表示崩れや互換性の問題が起きることがあります。
結論として、本格的に仕事や学習でOfficeを使いたい場合は、別途正規ライセンスを購入する必要があり、結果的にコストが高くなる点は注意が必要です。
支払いは現金のみ
有償譲渡会の特徴として「支払いは現金のみ」という点もデメリットです。中古パソコンショップや通販サイトではクレジットカードや分割払い、電子マネー決済など多様な支払い方法がありますが、譲渡会では現金でその場払いが基本です。
そのため「カード払いでポイントを貯めたい人」「分割で負担を減らしたい人」にとっては不便に感じるでしょう。さらに現金を持ち歩くリスクもあるため、安心感という点でもマイナスです。
結論として、柔軟な支払い方法を望むなら、専門店やネット通販の方が便利で安全といえます。
中古パソコンの選び方

中古パソコンを購入する際には、値段の安さだけで選ぶと後悔することが少なくありません。特に重要なのは「OS」「CPU」「メモリ」「ストレージ」の4つの要素です。これらはパソコンの使いやすさや快適さを大きく左右するため、最低限の基準を知っておくことが大切です。ここでは初心者でも分かるように、それぞれの選び方の目安を解説します。
OS
パソコンの基本ソフトであるOS(オペレーティングシステム)は、できるだけ新しいものを選ぶのが鉄則です。OSとは、WindowsやMacOSのことで、アプリを動かしたり周辺機器を使えるようにしたりする「土台」の役割を持っています。
例えばWindowsなら最新のWindows 11を搭載したものを選びましょう。古いOSはセキュリティ更新が止まっているため、ウイルスに感染しやすく危険です。
Windows 10のサポートは、2025年10月14日に終了します。サポートが終了すると、以下のサービスが提供されなくなります。
- テクニカルサポート: Microsoftからの技術的な支援が受けられなくなります。
- ソフトウェア更新プログラム: 新機能の追加や機能改善のための更新が行われなくなります。
- セキュリティ更新プログラム: 最新のセキュリティ上の脅威からPCを保護するための重要な更新プログラムや修正プログラムが提供されなくなります。
サポート終了後もWindows 10を搭載したPCは引き続き利用できますが、セキュリティ上のリスクが高まるため、Windows 11への移行が推奨されています。
結論として、中古パソコンを選ぶ際は「Windows11」であることが安心して長く使えるポイントです。
CPU
CPUはパソコンの処理速度を決める頭脳部分です。中古パソコンを選ぶ際には、Intel Core i5以上を目安にすると安心です。
例えば、Core i3は軽い作業向けですが、複数のアプリを同時に開くと動作が遅くなることがあります。一方でCore i5以上であれば、ネット閲覧やOffice作業はもちろん、簡単な画像編集や動画視聴も快適に行えます。シリーズと性能のイメージはこちらです。
Intel CPU 性能早見表
シリーズ名 | グレード | 用途例 |
Celeron | ★☆☆☆☆ | ごく基本的な用途向け。 Web閲覧、メール、簡単な文書作成、SD画質の動画視聴など。 |
Pentium | ★☆☆☆☆ | 軽作業向け。 Celeronよりやや快適。 |
Core i3 | ★★★☆☆ | 日常作業向け。 価格と性能のバランスが良く、オンライン授業や軽めのビジネス用途など、多くのタスクを快適にこなせます。 |
Core i5 | ★★★★☆ | 万能な性能。 多くのユーザーに最適な選択肢です。写真・動画編集や、多くのPCゲームを快適に楽しめます。 |
Core i7 | ★★★★★ | プロ向け。 高負荷なゲームや、4K動画の編集、3Dレンダリングなど、重い作業をスムーズにこなします。 |
Core i9 | ★★★★★ | 最高性能。 Core i7をさらに上回る性能で、プロフェッショナルなクリエイターやヘビーゲーマー向けのフラッグシップモデルです。 |
また、パソコンを選ぶ際、CPUの「Core i5」などの名前だけを見て判断するのは非常に危険です。なぜなら、同じ名前でも「世代」によって性能が大きく異なるからです。
世代確認が重要な理由は、主に以下の3つです。
Windows 11の対応CPU要件のように、新しいOSのインストールには特定の世代以上のCPUが必須となる場合もあります。
性能の大きな違い
CPUは世代を重ねるごとに、処理速度や効率が大幅に向上します。例えば、古い世代のCore i7よりも、新しい世代のCore i3の方が高性能な場合も珍しくありません。
特に、第12世代以降のIntel CPUは、性能を重視するP-Core(Performance-core)と、電力効率を重視するE-Core(Efficient-core)を組み合わせることで、マルチタスク性能が飛躍的に向上しています。同じ「Core i5」でも、古い第7世代と新しい第13世代では、処理速度に数倍の差が出ることもあります。
対応する機能の違い
新しい世代のCPUは、最新の機能に対応しています。例えば、高速なDDR5メモリやPCI Express 5.0といった規格に対応しているのは、基本的に新しい世代のCPUです。これらの最新規格に対応することで、PC全体の性能を最大限に引き出すことができます。古い世代のCPUでは、最新のグラフィックボードやSSDの性能を十分に引き出せない可能性があります。
セキュリティとサポート
新しい世代のCPUは、最新のセキュリティ技術が組み込まれています。また、OSやソフトウェアのアップデートは、新しい世代のCPUを前提に開発されることが多く、古い世代のCPUではサポートが打ち切られるリスクがあります。CPUの世代と販売開始年の一覧はこちらです。
Intel CoreシリーズCPUの年代別
世代 | 販売開始年 | Windows11対応 |
---|---|---|
第7世代 | 2017年 | 非対応 |
第8世代 | 2017年 | 対応 |
第9世代 | 2018年 | 対応 |
第10世代 | 2020年 | 対応 |
第7世代以前のCPUはWindows11に非対応なので新しく購入しないようにしましょう。中古やセール品で「Core i7搭載!」と書かれていても、それが何世代のCore i7なのかを確認することが、後悔しないPC選びの鍵となります。
結論として、長く安心して使いたいなら「Core i5以上」を基準に選ぶことが失敗しないコツです。
メモリ
メモリはパソコンの作業スペースを表す部品で、同時にいくつの作業ができるかに直結します。中古パソコンを選ぶ際には最低でも8GB以上を搭載したモデルをおすすめします。
4GBではインターネットやWord、Excel程度なら動きますが、複数のタブを開いたりZoomなどのオンライン会議をしたりすると一気に動作が重くなります。8GB以上なら、同時に複数作業をしてもスムーズに動作します。
メモリ容量 | 主な用途 | おすすめな人 |
4GB | Web閲覧、メール、簡単な文書作成など | 最低限の作業向け。Web閲覧や文書作成など、一度に開くアプリが少ない人向け。将来的なことを考えるとおすすめしないです。 |
8GB | Web閲覧、動画視聴、写真編集(ライトな作業)、一般的なビジネス用途 | 多くの人にとって十分な容量。複数のアプリを同時に開く作業や、オンライン会議を快適に行いたい人におすすめです。 |
16GB | ゲーム、動画編集、プログラミング、デザイン作業 | 少し重めの作業も快適に行いたい人。最新のゲームをプレイしたり、フルHD動画の編集をする場合に適しています。 |
32GB | 4K動画編集、3Dモデリング、大規模なプログラミング開発 | プロフェッショナルなクリエイターやエンジニア。特に、複数の高負荷なソフトを同時に動かす場合に力を発揮します。 |
64GB以上 | 非常に大規模なデータ解析、サーバー用途、VRコンテンツ制作 | 限られた専門家や企業向け。一般的な個人用途ではまず必要ありません。 |
結論として、今後数年快適に使いたいなら「メモリは8GB以上」を最低ラインとして考えるべきです。
ストレージ
ストレージはデータを保存する場所で、容量と種類の両方が重要です。中古パソコンを選ぶなら、250GB以上のSSDを搭載したものをおすすめします。
HDD(ハードディスク)は安価ですが読み書きが遅く、起動やソフトの立ち上げに時間がかかります。一方SSD(ソリッドステートドライブ)は処理が速く、数秒で起動できるのが特徴です。
SSD | HDD | |
---|---|---|
速さ | 超高速 データの読み書きが非常に速い。PCの起動やアプリの立ち上がりが劇的に速くなります。 | 遅い 物理的な動作のため、読み書き速度が遅く、動作がもっさり感じられます |
静音性 | 無音 半導体でできているため、駆動部分がなく完全に無音です。 | 音がする ディスクが回転し、ヘッドが動くため「カリカリ」といった動作音や振動があります。 |
衝撃 | 強い 物理的な駆動部がないため、落下などの衝撃に強いです。ノートPCに適しています。 | 内部の精密部品が衝撃に弱く、故障の原因になります。 |
価格 | 高価 容量は少なめ 技術的に複雑で、大容量にするほど高価になります。 | 安価 容量は多め 古い技術ですが、大容量化が安価に可能です。 |
容量は最低でも250GBあれば、OSやソフトに加え、仕事用のデータや写真なども余裕を持って保存できます。
ストレージ容量 | 主な用途とおすすめな人 |
128GB | ごく基本的な用途向け。 OSとOfficeソフト、少量のデータしか保存しない人向け。最近は容量不足のためこの容量の製品は少なくなっています。 |
256GB | 標準的な容量。 OSと基本的なソフトをインストールしても、余裕を持って使えます。写真や文書などを中心に保存する人におすすめです。 |
512GB | 多くの人にとっての理想。 アプリやゲーム、高画質の写真、動画など、ある程度のデータを気にせず保存したい人におすすめです。 |
1TB | 大容量を求める人向け。 大量のゲーム、4K動画のデータ、RAW画像などを扱う人におすすめです。今後のデータ増加にも安心して対応できます。 |
2TB以上 | プロフェッショナル向け。 膨大なデータを扱う人や、動画クリエイター、3Dデザイナーなど、大容量のデータを扱う専門家向けです。 |
結論として、「SSD搭載かどうか」「250GB以上あるか」を確認することが、中古パソコン選びで後悔しないポイントです。
中古パソコン買うなら専門店がおすすめな理由

パソコンをお得に購入したいと考えたとき、有償譲渡会も選択肢のひとつではありますが、実際には中古パソコン専門店の方がコストパフォーマンスや安心感の面でおすすめです。専門店では、状態や性能が明確に表示されているため、購入後に「思ったより性能が低い」「傷が多い」といったトラブルを避けやすくなります。ここでは、中古パソコン専門店を利用するメリットを具体的に解説していきます。
有償譲渡会よりもコスパが良い
有償譲渡会で販売されるパソコンは、官公庁や企業で使われていた古いモデルが多く、性能が低い割に価格が高めに設定されていることがあります。それに対し、中古パソコン専門店では最新OSに対応したモデルや高性能なCPU搭載機が豊富に揃っており、同じ価格帯でもスペックの高いパソコンを入手できます。そのため、同じ予算でもより快適に使える1台を選べる点で、コスパの良さは専門店が圧倒的に優れています。
有償譲渡会 | 中古パソコン専門店 | |
購入価格 | 非常に安価。1万円〜3万円程度が主流。 | 安価〜中程度。2万円〜10万円以上と幅広い。 |
PCの世代 | やや古い世代が多い。 第4〜第8世代のIntel Coreシリーズなど。 | 比較的新しい世代も多い。 第8〜第13世代など、状態の良いPCが見つかりやすい。 |
スペック | 低スペックなことが多い。 ・CPU: Core i3 / Core i5(古い世代) ・メモリ: 4GB〜8GB ・ストレージ: HDD 500GBまたはSSD 128GB〜256GB | 用途に合わせた幅広いスペック。 ・CPU: Core i5 / Core i7(比較的新しい世代) ・メモリ: 8GB〜16GB ・ストレージ: SSD 256GB〜512GB |
PCの状態 | 使用感があるものがほとんど。 外観に傷や汚れがあることが多い。バッテリーの劣化が進んでいる場合がある。 | 状態が良いものが多く、 外観ランク付け(Aランク、Bランクなど)がされている場合が多い。バッテリーも交換されている場合がある。 |
保証・サポート | 限定的または無し。 「動作確認済み」のみで、購入後の不具合は自己責任となる場合が多い。 | 手厚い場合が多い。 1ヶ月〜1年の動作保証が付いているのが一般的。初期設定や修理サポートを提供している店舗もある。 |
購入のメリット | とにかく安価にPCを手に入れたい人に最適。社会貢献にも繋がる。 | 予算と用途に合わせて選びたい人に最適。保証やサポートが充実しており、安心して購入できる。 |
購入のデメリット | 性能が低く、快適さに欠ける。 オンライン会議や動画編集など、少し重い作業には不向き。 | 価格が有償譲渡会より高くなる。 店舗によっては掘り出し物を見つけるのが難しい場合もある。 |
専門スタッフ
中古パソコン専門店には、パソコンに詳しいスタッフが常駐しているのが大きな強みです。初めて中古パソコンを購入する方でも、使い方や用途に合わせて最適な機種をアドバイスしてもらえるため、失敗を防ぎやすくなります。また、購入後のトラブルや不具合が発生した場合でも、専門知識を持つスタッフが迅速に対応してくれるので安心です。単なる「販売」ではなく「アフターサポート」も重視する方にとって、専門店は大きなメリットになります。
豊富な品揃えから選べる
有償譲渡会では、ラインナップが限られており「その場にあるパソコンの中から選ぶしかない」という制約があります。一方で中古パソコン専門店なら、メーカーや性能、サイズ、価格帯など、さまざまな条件で比較しながら選べます。例えば、仕事用に高性能なノートPCを選びたい人や、サブ機として安価なモデルを探したい人など、用途に合わせて幅広い選択肢が揃っています。この自由度の高さが、専門店で購入する大きな魅力といえるでしょう。
おすすめ中古パソコン専門店
Qualit
Qualit(クオリット)は大手メーカーNECが運営している中古パソコン専門店で、品質と安心感が魅力です。全てのパソコンはNECの厳しい基準で整備され、初期設定済みの状態で届くため、初心者でもすぐに使えます。また、最長3年間の長期保証がついており、万一の故障にも安心です。価格帯も幅広く、仕事用から家庭用まで用途に合わせて選べるラインナップが揃っています。信頼性を重視する方に最もおすすめのショップです。
パソコン市場
パソコン市場は、全国に実店舗を展開している中古パソコン専門店です。実店舗があるため、実際に手に取って状態を確認できるのが大きなメリットです。また、購入後のサポートが充実しており、初期不良やトラブル時も安心して対応してもらえます。価格帯は比較的リーズナブルで、インターネット通販でも購入可能です。実店舗とネットの両方で探せるので、自分のスタイルに合わせて利用できるのも魅力です。
Be-Stock
Be-Stockは、中古パソコンだけでなく、周辺機器やパーツも幅広く取り扱うショップです。企業からのリースアップ品を中心に取り扱っており、比較的新しいモデルや高性能な機種が多く揃っています。ストレージをSSDに換装して販売するなど、実用性を高めた商品も多く、快適な動作を期待できます。保証もついているため、コスパを重視しつつ信頼できる1台を探している人におすすめの専門店です。
まとめ

中古パソコンは、有償譲渡会などで安く入手する方法もありますが、性能や保証の面で満足できないケースも多いです。その点、中古パソコン専門店なら品質が安定しており、保証やサポートも充実しているため、初心者から上級者まで安心して購入できます。特に「Qualit」はNEC直営の安心感、「パソコン市場」は実店舗で実物確認できる利便性、「Be-Stock」は高性能モデルが豊富でコスパの良さが魅力です。自分の用途や予算に合わせて、信頼できる専門店から選ぶのが後悔しない中古パソコン選びのコツです。