中古のMacBookって安いし、見た目もスタイリッシュで魅力的ですよね。
でも、安さだけで飛びついてしまうと「思ったより使えない…」「バッテリーがすぐ切れる…」など後悔する可能性もあります。
本記事では「買ってはいけない中古MacBookの特徴」から、「メリット・デメリット」「失敗しない選び方」「専門店をおすすめする理由」まで、初心者の方でも分かるように丁寧に解説しています。
これから中古MacBookを買おうか迷っている方は、この記事を読むことで後悔しない1台の選び方がわかります。購入前に、ぜひ最後までご覧ください。
買ってはいけない中古MacBook

中古MacBookを購入する際、安さだけで選んでしまうと後悔する可能性が高いです。特に注意すべきなのは、性能や状態、保証、セキュリティ面に問題があるモデルです。
例えば、バッテリーが劣化しているものやアクティベーションロックが解除されていないものは、すぐに使えなかったり修理が必要になるケースもあります。
これから解説するポイントをしっかり理解すれば、「買って失敗する中古MacBook」を見抜けるようになります。
中古だからこそ、慎重な目利きが必要です。
バッテリーが劣化している
バッテリーが劣化している中古MacBookは絶対に避けましょう。
MacBookのバッテリーは、充電回数(サイクル)に限りがあります。Appleは「約1000回の充電サイクルでバッテリー性能が著しく低下する」と公表しています。バッテリーの状態が悪いと、1時間も使えない、常に電源が必要などの不便が発生します。
中古ショップや出品者がバッテリー状態を明記していない場合は、そのMacの購入を避けるのが無難です。購入前には必ず「充放電回数」と「バッテリーの状態」を確認しましょう。
傷や不具合など状態が悪い
外装や内部の状態が悪いMacBookも、買うべきではありません。
たとえ動作するように見えても、傷が多い=乱暴に扱われていた可能性が高いです。内部の基板が歪んでいたり、液晶にドット抜けがある場合もあります。また、キーボードやトラックパッドに不具合があると、修理に数万円かかることも珍しくありません。
見た目の「使用感」はもちろん、正常にすべてのパーツが動作するかをチェックすることが大切です。可能ならば、実機確認ができる店舗を選ぶか、返品保証付きのショップで購入するのが安心です。
アクティベーションロックが解除されていない
アクティベーションロックがかかっている中古MacBookは、絶対に購入してはいけません。
アクティベーションロックとは、Apple IDと紐づけてMacの使用を制限するセキュリティ機能です。このロックが解除されていないと、初期化後にログインできず完全に使えません。
これは盗難品や、前の所有者のApple IDが残っている状態である可能性もあり、最悪「文鎮化」=ただの鉄の塊になる恐れも。
中古で購入する場合は、初期化後でもApple IDなしで起動できるかを確認するか、「**アクティベーションロック解除済み」と明記された信頼できるショップから買いましょう。
メモリ容量が少ない
メモリが少ないMacBookは、動作が極端に遅くなるため注意が必要です。
MacBookのメモリ(RAM)は、一度購入すると基本的に後から増設できません。そのため、4GBのモデルは現代の用途にはスペック不足となることが多く、複数のアプリを同時に使うとすぐに動作が重くなります。
最低でも8GB以上のメモリを搭載したモデルを選ぶようにしましょう。動画編集やデザイン用途なら16GB以上がおすすめです。見た目や価格に惑わされず、内部スペックをしっかりチェックして購入しましょう。
保証が切れている
保証がまったくないMacBookは、万が一の時に高額な修理費がかかるためリスクが高いです。
特に中古品は、購入後すぐに故障するケースもゼロではありません。Appleの公式保証(AppleCare)は購入から1年間ですが、中古品ではすでに期限が切れていることが多いです。
一方、中古ショップ独自の保証がある場合は安心材料になります。最低でも「30日間の初期不良対応」があるショップを選びましょう。保証がない=自己責任で全額修理負担というリスクをしっかり理解することが大切です。
Intel製チップを搭載している
Intelチップ搭載のMacBookは、今後サポート面で不利になる可能性があるため注意しましょう。
Appleは2020年以降、自社開発の「Appleシリコン(M1、M2、M3など)」へと移行しました。これにより、Intel製Macは徐々にmacOSのアップデート対象外になる見込みです。
また、Appleシリコンは処理速度が速く、バッテリー持ちも格段に良いため、今買うならAppleシリコン搭載モデルのほうが明らかにコスパが高いです。
中古でもM1チップ以降のモデルを選ぶのが賢明です。Intel搭載モデルは今後「使えなくなるMac」となるリスクを抱えています。
中古MacBookのメリット

中古MacBookには、「買ってはいけない条件」もある一方で、正しく選べば新品にはない大きなメリットもあります。価格の安さだけでなく、資産価値の高さや環境への配慮といった点でも評価されています。
以下では、中古MacBookを選ぶ3つの大きなメリットを解説します。これを読めば、なぜ中古を選ぶ人が多いのかがよく分かるはずです。
新品より安く購入できる
中古MacBook最大の魅力は、なんといっても価格の安さです。
新品では20万円を超えるようなモデルでも、中古なら10万円以下で購入できることも珍しくありません。特に「数年前のモデル」や「型落ち直後の製品」は、性能に大きな差がないにもかかわらず価格が大幅に安くなっています。
Apple製品は長寿命で性能も高いため、数年前のモデルでもまだまだ現役で使えるケースが多いのも嬉しいポイント。たとえば、Web閲覧や資料作成、動画視聴などの用途であれば、中古でも十分です。
新品にこだわらず、コスパ重視でMacBookを手に入れたい人には、中古はとても賢い選択肢です。
リセールバリューが高い
MacBookは中古でも値崩れしにくく、将来的に売却しても高く売れやすいです。
Apple製品は人気が高く、中古市場でも常に需要があります。そのため、「一度買った中古MacBookを、数年使ったあとに再販してもそこそこの価格で売れる」のが特長です。
特に筐体の状態が良く、Appleシリコン(M1以降)搭載のモデルであれば、リセールバリューが非常に高いです。結果的に、実質の所有コストが低く抑えられるという大きなメリットがあります。
PCは「買った瞬間に価値が下がる」と言われますが、MacBookはその下落が比較的緩やか。将来的な買い替えも視野に入れた合理的な選択ができるのが、中古MacBookの魅力です。
環境にやさしい
中古MacBookを選ぶことは、環境保護にも貢献する行動です。
電子機器の製造には多くの資源とエネルギーが使われています。新品を買うたびに新たな資源が消費される一方で、中古品を再利用すれば、その分だけ廃棄や生産による環境負荷を減らすことができます。
Apple自身もサステナビリティ(持続可能性)を掲げており、公式サイトでも「製品を長く使うことが環境保護につながる」と明言しています。
中古を選ぶという行動自体が、エコであり社会貢献でもあるのです。「節約」や「コスパ」だけでなく、未来の環境のために選ぶMacBookという考え方も、ぜひ取り入れてみてください。
中古MacBookのデメリット

中古MacBookにはメリットが多い一方で、注意すべきデメリットも確かに存在します。特に「保証」と「故障リスク」は、新品と大きく異なる部分です。
購入後に後悔しないためには、デメリットを事前に理解しておくことがとても重要です。以下で代表的な2つのデメリットを解説しますので、中古を検討している方はぜひチェックしておきましょう。
Apple公式の保証対象外の場合が多い
中古MacBookの多くは、Appleの公式保証が切れているため注意が必要です。
Apple製品には通常、「1年間のハードウェア保証(AppleCare)」がついています。しかし中古で販売されているMacBookは、すでにその期間を過ぎているものが大半です。
そのため、購入後に故障してもAppleに無償で修理してもらえない可能性が高いです。また、有償保証の「AppleCare+」にも中古品は加入できない場合がほとんどです。
このリスクを減らすには、中古ショップ独自の保証があるお店で購入するのが安全です。特に「30日間返金保証」「6か月修理保証」などがあるお店を選ぶと、トラブル時にも安心できます。
新品に比べて故障しやすい
中古MacBookは、新品に比べて故障リスクが高いという点を理解しておく必要があります。
中古品はすでに前の所有者が使用した後の製品です。そのため、見た目はキレイでも内部パーツが劣化している可能性があります。特にバッテリーやSSD(データを保存する部品)は、使用年数とともに消耗していきます。
また、落下や水濡れなどの目に見えないダメージがあると、購入後しばらくしてから不具合が出るケースもあります。新品と違い、「最初から完璧な状態」とは限らない点が中古の弱みです。
このデメリットを避けるためには、整備済み(クリーニング・点検済み)の製品を販売している信頼できるショップを選ぶことが大切です。状態ランクが「A」以上のものを選ぶのも1つの目安になります。
失敗しない中古MacBookの選び方

中古MacBookはコスパの良い選択肢ですが、選び方を間違えると後悔するリスクもあります。
価格の安さに目がいきがちですが、自分に合った機種を選び、保証やサポート面まで確認することが失敗を防ぐコツです。
以下では、中古MacBookを選ぶうえで最低限押さえておきたい3つの重要ポイントを紹介します。初心者でも安心して購入できるよう、ひとつずつ丁寧に解説します。
何に使うかを明確にする
まず大前提として、「MacBookで何をしたいのか」をはっきりさせましょう。
たとえば、ネット閲覧や文章作成がメインなら、スペックは控えめでもOKです。しかし、動画編集や音楽制作をしたいなら、高性能なチップ(M1以上)やメモリ16GB以上が必要です。
目的がはっきりしないまま安さだけで選ぶと、後から「動作が重い」「必要なソフトが使えない」などの問題に直面します。
中古MacBookは新品より選択肢が幅広いぶん、自分の用途に合ったスペックを見極める力が求められます。まずは、メール・Web・資料作成程度なのか、重めのアプリを使うのか、自分の使い方をしっかり確認しましょう。
OSやサポート期間をチェックする
購入前に「macOSのバージョン」と「サポート期間」は必ずチェックしてください。
Appleは古いMacに対して、macOSのアップデートやセキュリティパッチの提供を段階的に終了させています。例えば、Intel製Macの一部は今後数年以内にアップデート対象から外れる可能性が高くなっています。
OSのサポートが切れていると、アプリが動かない、セキュリティに不安があるなど、実用面で大きな問題が出てきます。
購入時には「現在のOSが最新macOSに対応しているか」「今後数年は使い続けられそうか」を必ず確認しましょう。特にAppleシリコン(M1以降)搭載モデルであれば、しばらくは安心して使える可能性が高いです。
ショップ独自の保証をチェックする
中古MacBookを購入するなら、ショップ独自の保証内容を必ず確認しましょう。
Apple公式の保証が切れている場合が多いため、購入後のトラブルに備えて「ショップ独自の保証」が頼みの綱になります。たとえば、「30日間の初期不良対応」「半年間の修理保証」などがあるショップは信頼性が高いです。
反対に、保証がまったくない個人間取引(フリマ・オークション)などはリスクが高く、初心者にはおすすめできません。万が一初期不良があっても、泣き寝入りすることになりかねません。
購入前には「返品できるか」「不具合が出たときの対応」などをしっかりチェックし、安心して使い始められる環境を整えることが、失敗しない最大のポイントです。
中古MacBookを買うなら専門店がおすすめ

中古MacBookを安心して購入したいなら、専門店を選ぶのが圧倒的におすすめです。
フリマアプリやオークションでも安く買えることがありますが、動作確認やクリーニングが不十分だったり、保証が一切ないことが多く、トラブルの原因になります。一方で専門店では、全台動作確認・クリーニング済み、初期不良対応、独自保証付きなど、安心して使い始められる環境が整っています。
また、専門店ではMacに詳しいスタッフが在籍しており、スペックの相談や機種選びのサポートも受けられるのが大きなメリットです。初心者や不安な方でも、自分に合った1台を見つけやすくなります。
「安いだけじゃない、長く安心して使える中古MacBookを選ぶ」ためには、専門店という選択肢がベストです。信頼できるショップから購入すれば、初めての中古Macでも後悔せずに済みます。
まとめ

中古MacBookは、価格の安さや高いリセールバリュー、環境へのやさしさなど、多くの魅力があります。しかしその一方で、バッテリーの劣化やアクティベーションロック、保証切れなどのリスクも存在します。
後悔しないためには、まず何に使うのかを明確にし、OSやサポートの状況を確認し、ショップ独自の保証がある店舗を選ぶことが大切です。さらに、購入先としてはフリマや個人間ではなく、中古Mac専門の信頼できる店舗を選ぶのがベストです。
中古MacBookは、選び方次第で新品以上の価値を発揮することもあります。この記事を参考に、ぜひ納得のいく1台を見つけてください。